事故を起こしてからでは遅い

■急ぎの心理
 12月に入ると、クルマの通行量は目に見えて増加する。それにつれて人の動きもせわしなくなっていく。暮れが押し迫ると、せわしさはさらに加速していく。物の動きも活発となり、流通業界は一年で最大の書き入れ時を迎え、トラックのトンボ返りは当たり前で寝る間も惜しい忙しい日が続く。天候も気がかりだ。
 贈答品や正月用品、冬物商品など、短期決戦のデリバリーは、みんな時間との勝負である。営業の第一線では安全・迅速・正確と、輸送の3原則を朝礼のたびに繰り返す。それでも無事故を貫徹するのは難しい。
 個人やファミリーの運転の場合でも、暮れのショッピングから帰省、レジャーなど、ギリギリまでスケジュールの調整に頭を悩ますことになり、細かい休息地点や時間はなりゆきまかせで、ともかく出発となってしまう例が多い。
 12月はみんな忙しい、だが自分は特別忙しい─誰もがそう思いたがっている。普段は時間にルーズな人間も、運転席に座ったとたんに行く途中にあるはずの渋滞のことが気にかかり、まだ十分に余裕があると思いながらもスピードを上げ、1台でも先に出ようと追越しにかかろうとする。そして、普段めったに利用しない裏道や地域の生活道路に入ったかと思うと、見事に予想を裏切られて、年末恒例の道路工事にぶつかったり、片側交互通行を強いられ、イライラしてしまう。
 高速道路でも似たような光景を見かける。いっこうに動きだしそうもない渋滞にしびれを切らして、路肩に入り込んで走りだしたはいいが、同じようにせっかちなドライバーに進路をふさがれて、あえなく2台ともレッカー車のお世話になる例も珍しくない。まさに、急がば回れという教訓そのものである。
 こうした自己優先意識というか、古くから指摘されてきた“急ぎの心理”は、安全の見地からは最も用心すべき危険な伏兵というべきだろう。しかし、自分のこととなると、なかなかその危険に気づくことができず、12月の交通事故発生率を押し上げている。取り返しのつかない重大な局面に追い込まれてからでは間に合わないのだ。
 急ぎの心理の陰で、差し迫った危険の発見が遅れ、対応が間に合わずに事故を招いてしまってから、失われてしまったものの大きさに気づいても遅い。

もし仮に交通事故にあってしまいましたら、ひらま駅前整骨院では、独自の治療(コアマッスルセラピー)で痛み・違和感等を取り除くことができます。その際はご相談下さい。